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試験結果からわかるBARIAS:ポリウレア樹脂 × スターライト工業先端コーティングソリューション

BARIASは、ポリウレア樹脂の材料ポテンシャル(耐摩耗・耐衝撃・耐薬品・難燃)を、下地設計・前処理・プライマー選定・膜厚最適化・仕上げ・検証試験まで一体で設計するコーティングソリューションです。単なる塗布ではなく、スターライト工業の評価・解析技術を核に、現場条件へ最短距離で適合させるソリューションとして提供します。

「柔らかい鎧」としてのポリウレア樹脂ブラスト試験結果から読み解くBARIASの耐摩耗性

ポリウレアは「硬さ」と「靭性」をバランスさせたエラストマーで、高ひずみ速度域でも損傷進展を抑える挙動を示します。BARIASでは、この特性を最大限に引き出すため、母材・形状・使用条件に応じた塗布前下処理、プライマー選定、膜厚設定、仕上げを提供します。導入前検討段階で仮説を立て、社内試験で検証し、実機への適用可否を定量で判断します。

耐摩耗鋼よりも摩耗に強いのか
耐摩耗鋼が“硬さ”で耐えるのに対し、ポリウレアは粘弾性による応力拡散とエネルギー散逸で「受け流す」メカニズムが優位です。適切な下地設計・前処理・膜厚管理と組み合わせることで、摩耗が激しい箇所でも設備の停止時間や交換頻度の低減に直結します。

社内試験:

・目的:

BARIAS-A1と耐摩耗鋼と耐摩耗性を比較するため、研磨剤を照射する試験を実施しました。

・試験方法:

試験結果:ショットブラストを30分間実施し、評価サンプルの減少重量と照射部凹み量の測定結果をまとめました。

BARIASは摩耗の激しい箇所に最適

従来のSUSですぐ摩耗される箇所にBARIASコーティングを応用することで、耐摩耗鋼の採用に比べて初期導入コストを抑制しつつ、材料の優れた耐摩耗性により長期的なライフサイクルコストの低減が期待できます。

特に、ホッパーやサイロなど交換・更新時の費用負担が大きい設備、あるいは耐摩耗鋼でも想定寿命に到達しない箇所においては、BARIASによるソリューションが有効な選択肢となり得ます。設備条件に応じた前処理・膜厚設計を含め、最適仕様をご提案いたします。

▶配管の耐摩耗事例はこちらからご確認いただけます。

▶耐摩耗性商品実績一覧はこちらをご確認ください。

▶摩耗に困っている箇所あれば一度気軽にお問い合わせください。

ポリウレア樹脂の耐薬品性とBARIASによる導入支援

ポリウレア樹脂は一定の耐薬品・耐腐食性能を備え、薬品タンク、防液堤、排水槽、各種化学プラント設備において多数の施工実績があります。
しかし、一般に公開される耐薬品データは汎用薬品を中心としており、導入検討段階では「自社の運用温度条件や独自配合(レシピ)に耐えられるか」という不確実性が残りがちです。加えて、樹脂本体の耐性が高い場合でも、下地の腐食、界面の化学変化、プライマー選定の不適合など複合要因により剥離が発生する可能性があります。

BARIASコーティングソリューションは、一般的なポリウレアより耐薬品性に優れた材料の採用に加え、以下のプロセスを通じて導入リスクの低減を支援します。

・導入前の実機試験サンプルの提供

実運用の薬液・温度・暴露形態(浸漬/飛沫/通液)を再現

・試験後サンプルの分析

表面・界面の劣化挙動を多角的に評価し、適用可否を定量判断

・プライマー設計の最適化

豊富な実績に基づき、プライマー/下処理/仕上げを提案

これらを組み合わせることで、現場条件に即した確度の高い耐薬品仕様を策定し、長期的な信頼性と保全コストの最適化にBARIASコーティングソリューションが貢献します。

BARIAS耐薬品材質応用について

・薬品タンク、配管、腐食・塩害で侵食された構造物(金属/コンクリートなど)

・化学工場、発電所、水処理施設など

・工場内床材、冷凍物流倉庫

▶耐薬品浸漬用サンプルや耐薬品実績についてお問い合わせください。

高い温度環境でもしっかりと安全性確保難燃材料のBARIAS三角コーン

高温環境、あるいは火花飛散の可能性が高い箇所で立入禁止範囲を明示する目的で設置した三角コーンが、かえって小規模な発火(ボヤ)を招き、安全確保の施策が逆効果となる事例が見受けられます。
加えて、近年の夏季高温化により、直射日光下では樹脂製資材の表面温度が上昇し、触感安全や寸法安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。

BARIASは、独自の難燃化ポリウレアコーティングにより、酸素指数(LOI)最大30.7まで引き上げた難燃グレードを展開しており、使用環境・要求性能に応じた材料選定をご提案いたします。

さらに、高温環境での需要にお応えするため、難燃三角コーンを発売しました。

▶難燃性ポリウレアについてご興味ある方はお問い合わせください。

▶BARIAS 難燃コーンの詳細はこちら

設備トラブルを「減らす」から、「防ぐ」へ

省力化の本質は「壊れにくい」こと:

それは、設備だけでなく現場作業者の心理的・肉体的負担を軽くします。 “壊れにくい”は、省力化の最も確実な近道です。

今、現場に必要なのは「繰り返す補修」ではなく、「壊れにくい選択」

摩耗が激しい、原料が付きやすい、腐食が進む…
どれも、ポリウレア樹脂の特性がもっとも活かせる課題です。
BARIASは「ただのコーティング」ではありません。
設計・形状提案・耐久評価まで含めた現場起点の技術提案型ソリューションです。

▶ BARIAS 付着防止ホッパーの詳細はこちら

▶ BARIAS ホッパー補修用パッチの詳細はこちら